約束した時間ピッタリに、彼くんから電話がかかってきた。

もう、最後なんだな…泣かずにちゃんと話そう、もう無理なんだから引き止めるのもやめる…覚悟を決めて電話に出た。

彼くんの声、聞いた途端、だめだ…なんかホッとして、涙が溢れてきてしまった…

電話してくれてありがとう。
どうしても、彼くんの気持ちの経緯を聞きたかったのと、私が1ヶ月で考えてたこと話したかったの。
私が感じてることを伝えたいだけだから、彼くんのことを責めたり、怒ってるのではないから、そう思って聞いて…

始めは、私は毎日LINEで繋がってないと嫌と言って、彼くんはそれが義務的になって精神的負担になって嫌だって言って…
ダメだと思ったけど、でも、なんとか寄り添える方法はないのかなって考えた。
1ヶ月連絡取れなくて辛かったのは、毎日のLINEより、何か共有したいこと見つけた時に伝えられないとか、聞きたいことあった時聞けないのが一番辛かった…
毎日しなくていいから、せめて、そういう時だけでいいから、伝えたい…そう思った…
そう思えるようになったのは、こういう連絡取らない期間があったから、これもいい時間だったと前向きに捉えるようにしてた。
約束した日に会えると思ったから、それを励みに全く連絡しないで頑張って耐えた。
ホワイトデーあるのに、その日を無視した日を彼くんが指定したこともすごく悲しかった。
会うのが最後になるなら、楽しく過ごせるようにと、カラオケがいいと言われても対応できるように、自分の気持ち持ち上げて過ごしてた…
なのに、ブロックまでされて、ものすごくショックだった。LINEとかでさよならしないって約束したのに、いきなりブロックしないって約束してたのに…



そんな感じのことを話した。
それを聞いた彼くん…


えっ????
待って…パピコがそんな風に思ってくれてるなんて、微塵も考えてなかった。
LINEとか、パピコは絶対妥協しないと思ってたし…そんな風に寄り添ってくれるなんて思ってなかった…
ちょっと気持ちの整理がつかない…

自分は、もうパピコは別れるつもりでいるとしか考えてなかった。
それなら、会ったとしても、結局自分が責められて罵られて終わりになるだろうと怖くなって、だったらわざわざ会う必要ないって思った。
理由も、あんな風に言ったけど、実際本気で探そうと思ったわけじゃなくて、誰かいい人見つけたわけでもなくて、子どもが欲しいという思いはあるけど、会わない理由にしただけ。でも、このままだと一生独身なのかなって不安はものすごくある。
ホワイトデーに関しては、13日は前日だから自分の中では、過ぎてからの日しか考えてなかった。それに別れることわかっててお返し用意するのも馬鹿馬鹿しいと思って、用意する気もなかった。
ブロックしたのは、こっちは真剣に会わないってこと伝えたのに、いきなり鍋の話してきたから、馬鹿にされたと思ってブロックした…



完全に、お互い、反対の方向を向いて先を見ていたことが判明。


彼くん、LINEは、毎日しなきゃとかじゃなく、その思ったこと伝えてくるのはかまわない。
返事できない時もあって、それがどう思われるか心配…
私は、おはようとか、そういうのはなくなっても大丈夫になった。たまに、できればいい。返事できない時は、こんなことで落ちてるから返事できないって言ってくれれば、そっとしておける。

彼くん、そういう理由、言ったところで無駄だと思ってたけど、それでわかってくれるなら、言うように努力するよ。



鍋のくだり、彼くんのもう会わないってLINE見たのが仕事中で…かなり動揺してて…
平然を装おうとするのに必死で、冷たい返事で了解した風に送ってしまった。トイレに駆け込んで涙堪えた。でも、帰る途中、やっぱり後悔して…
でも、理由が理由だったから、何を言っても無理なんだろうし、私が足掻いたら、彼くんが責められた気持ちになるような気がして、敢えて関係ない話題を振ってみた…

ここも、大きな誤解…



彼くん、待って待って?
パピコが、もう別れる方向でいると思ったからあんな風に言ったけど、そうじゃないなら、本当は会いたい。しかも、自分のために寄り添ってくれようとしてたなんて、今すぐヨシヨシしたいよ。
でも、自分も悩むところはある。
結婚とか子育ての希望は捨てられないでいる。だから、ちゃんとお付き合いしようって言えない自分がすごく都合が良すぎると思ってる。
そういうのを何も考えなければ、パピコのことほんと好きだし、前にも言ったけど、ほんと一生繋がってたいって思ってる。
今は、お互いフリーなんだし、法に触れてるわけでもないし、好きだし、会うと楽しいし、何が悪いの?って思うところもある。
ただ、パピコに申し訳ないという気持ちもある…一生独身でいるのかなって不安もあるから…



私も、少し考えが変わったの。父が亡くなって、思うようになったのは、将来のために今楽しいことやめるのってどうなんだろうって疑問に思うようになった。彼くんと先々、さよならすることになるかもしれない、その可能性が高いのもわかってる。でも、そうならないかもしれない。
それなのに、今、わざわざ、楽しい時間をなくしてしまって、その後、楽しいことが出来るとも限らないのに、将来に期待かけて、叶わずにそのまま死ぬことになったら、もったいない…
今、この瞬間が、大事なんだって、出会った頃に彼くんに言われたことが、やっと理解できるようになったの。
今、一緒に楽しめることがあるなら、楽しみたい。だっていつ死ぬかわからないんだもの。将来なんてわからないもの。
ただ、彼くんに他の人が見つかったら、本当はおめでとうって祝福してあげないといけないんだろうけど、それは出来ない。泣くだろうし、拗ねるよ。それより何より、そういう人が出来ませんようにって願っちゃうよ。それでもいい?

彼くんは、そう思うの当たり前だし、願うことだって普通でしょって…
将来、ほんと独身だったらどうしようって不安なんだよ…

って言うから、彼くんがおじいちゃんになっても一人だったら、私が彼女でも嫁にでもなってあげるよって言ったら、笑っ頼むって…



そして、いつのまにか、さよならではなく、これからもよろしくって話になってた。


彼くんが、できるだけ早く会いたいよ。短い時間でもいいなら、平日の夜とかでもって…言ってくれて…


私も仕事で忙しいから、平日は無理だけど、土日の夜なら時間作れそうだったので、会う日を決めました。



まさかの展開。
でも、良かった…
ちゃんと話し合うって大切だなと思った。
今回は、彼くんは、自分が振られるならもういいやって会わないっていう自爆を落としたって、反省してた。
私はいつもの恋愛だと、もういいってなるか、捨てないで〜ってなるか、そういう展開になるところだったけど、負のループを断ち切りたかったから、ちゃんと話をして気持ちに区切りをつけようという選択をしたから、思わぬ方向に進んだのかも。


すごく絆が深まった気がする。
いいお勉強になったな…